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限界値を遥かに越えた禁断症状。
狂おしいまでに伴侶を求めて暴走寸前まで追い詰められた二人。
その様子を確認し、荊櫻と璃音は第二の計画をスタートさせるタイミングだと見切った。
「そろそろ、進めてもいいよね」
璃音がうっそりと笑えば。
「ああ。
あれだけ焦れ焦れしてるなら、理性もぶっ飛んでる。
ぶちのめすなら、今しかないだろうな。
…ふっふっふ…っ」
荊櫻が冷酷な鬼のごとき笑みを浮かべる。
背中から噴き出す真っ黒な瘴気を隠そうともせず、二人は通話を切り、それぞれの持ち場へと足を進めたのだった。
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