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 最後のとどめを刺すつもりで繰り出した拳。  その荊櫻の拳は、カーペットを突き抜け、下地のコンクリートへ減り込んでいた。 「ふん。他愛のない」  完全に意識が落ちた玲を軽々と肩に担いでカンファレンスルームから出ると、玲を気遣かって様子を窺っていた晶が駆け寄ってきた。 「荊櫻…、まさかと思うけど…」 「ちゃんと生きてる。  大体、これだけ丈夫な奴だ。そんな簡単に死ぬ訳ないだろ」  程よく筋肉が付いた体は、決して軽くはない。  ましてや気絶しているのに、荊櫻はふらつきもしないで歩き出した。  体格の良い玲を担いで救急病棟を闊歩した荊櫻。  女版ターミネーターの出現だと、後々まで語り継がれたのは、言うまでもない。

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