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甘く、切なく

 温かな感触に、意識が少しずつ浮き上がっていく。  優しい温かさに包まれて、軽い口づけや掌が滑っていき………嬉しさで涙が零れた。  待って待って待ち焦がれた。  欲しくて仕方なくて、毎晩思い返して哭いた。  泣いて哭いて、狂う程に求めた二人の肌…。 「…………っふ…」  重い瞼を持ち上げると、仰向けの瑠維の左右に忍と玲がおり、髪や頬を優しく撫でていた。  羽のように軽やかなのに優しく、愛おしい感触。 「おはよう、瑠維」  チュ。 「良く眠れたか?瑠維」  チュ。  額や瞼、頬に落とされる口づけ。 「おはよ。  眠れたけどさ…。まだダルい……………つか、腰が痛くて辛い」  掠れた声で答えると、労るように交互に唇を啄まれる。  少しずつ上がっていく息は気のせいじゃない。  わざと煽りたてる二人の口づけに酔い…。  瑠維は甘い疼きへと誘われ………。

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