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床…と言えば聞こえはいいが、結局ただの地面に耳を付けて眠るのが習慣だった
それが一番、安全な眠り方だから…
じゃり…
響いた足音に跳ね起きる
傍らで寝ていた奴も飛び起きた
闇の中、光る目を見合わせる
ぱち…と互いの目を瞬かせて耳を澄ます
じゃり…
互いの耳がその音を拾ってピクリと跳ねた瞬間、二人同時に駆け出す
束の間の、住みかだった廃工場から…
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