43 / 262
・
「いい…よ…。
…忍の蜜…、全部俺に注いでくれるなら……、いい……。
口と後ろに、いっぱい注いで…。
無くなっちゃうまで、全部…」
「瑠維…」
キュウッと抱きつき、瑠維は忍に頬を擦り寄せる。
互いの肌が触れた場所がジワジワと熱を持ち、ズクズクと疼く。
「忍が…、忍が俺のこと想ってくれんの、凄く嬉しいから…。
いっぱい愛して貰えてるから、俺、応えたいんだ…。
だから、二人っきりの時くらい、加減なんかしなくていいよ…。
来て、俺ん中…。
俺の中で、いっぱい気持ち良くなって…」
ぎゅう…っ。
「………………っ!!」
自分が愛しいと想うより、遥かに深い想いを篭めて包み込むように掻き抱く腕。
「………お前の中は、どれだけ愛情が詰まってるんだ。
元々、受け入れる場所じゃないんだぞ?
どれだけ解したって繋がったら痛いし苦しい筈なのに…」
「苦しくなんかない…。
いつだって時間をかけて馴らしてくれるし、優しく挿ってくるから痛くない…。
だからさ、………来てよ、俺ん中…」
チュ。
顎のラインに羽のように触れてくる唇。
瑠維の言動は、忍の中にある衝動を煽ってやまない。
その衝動のままに、花を思わせる唇へ忍は自身のそれを重ねた。
ともだちにシェアしよう!