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 シャツがはだけられ、紅い花びらが散った肌が露わになった。  夜の空気に触れて少しだけ肌を粟立たせ、瑠維は身じろぐ。  その酷く妖艶な様は、忍を一層煽りたてていく。  シャツを脱ぎ捨て、ベッドサイドからジェルと小さくて薄いパッケージを取り出し、瑠維に膝を立てるように促す。  一度受け入れて綻んでいた後蕾は、薄紅に色付いて忍を待ち侘びていた。 「力を抜いていろ…」 「ん………」  ジェルを垂らした後蕾。  そこに同じジェルを纏わせた指を突き立てようとすると、瑠維が首を左右に振った。 「大丈夫…。  十分解されてるから、そのまま来て…」 「あ、ああ…」  ジッパーを下げ、張り詰めた雄刀に装着しようと、避妊具を口に咥えて開封しかけた忍を、瑠維が悲しそうに見遣る。 「そんなの着けないで…」 「瑠維…?」 「二人で溶け合いたいのに、そんなの着けんな…。  忍の蜜は、一滴残らず俺に注いでくれなきゃ嫌だ…っ。  そんな邪魔なモノ、要らない…っ」  下唇を噛み、悲しい色をたたえた瞳で見た後………、瑠維は忍が唇に咥えていた包みを取り上げ、そのまま床へ放った。

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