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「や………、ぁう……っ」
背中を反らして悲痛な声を上げる瑠維。
零れる吐息は熱くて甘い。
一度鎮まったはずの燠火が再び燃え上がり、感じやすい場所を敏感にしていく。
「………やぁあ…っ、ダメ…っ、………ダメ……ぇ…」
熱を持ちはじめた体。
空いた手で跳ねる脚の付け根を掠めると、全身が跳ねた。
「もっと啼きな…」
「…んや………あああッ!!」
布ごしに腹筋へ触れる感触。
芯を通らせた瑠維の花芯がそこにある。
熱を訴えて鈴口から蜜を滲ませた花芯だ。
それを、ゆっくりとシャツの裾から滑り込ませた手で捉える。
「は………っ、あう…………っ、ぅ………あんっ」
今にも弾けてしまいそうな程に焦れ、瑠維の体内から力を奪い去っている。
他の誰かのモノであれば、口に含もうなんて思わなくなった。
愛おしい瑠維の花芯だからこそ、口に含んで吸い上げてやりたい。
一滴残らず蜜を掬い取り、飲んでやりたい。
そう思う。
「苦しいなら達け。
お前の蜜は、全部俺が飲んでやるぜ」
チュク…ッ!!
「うああああ…ッ!!」
一気に根元迄を含んだ瞬間、一層切なげな声が上がった。
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