118 / 262

 崩れ落ちそうになった瑠維を、忍は優しく支えた。 「なかなかいい仕事をしてくれたな、玲。  見事に仕上がってるじゃないか」  くつくつと咽を鳴らし、華奢な体を抱き上げる。 「取り立てて早めに開けなきゃならない物もないし、適当に置いといてくれ。  これだけの色香駄々漏れの瑠維を、放ったらかしには出来ないしな」 「ああ。  かなりやらしい猫になってるから、ずっぷり可愛がってやんな」 「任せろ。  俺たちだけの可愛い嫁だからな」  瑠維を肩に担ぎ、ずんずんと忍が歩き出す。 「たった数日で、こんなに綺麗で可愛らしくなってくれるとは思わなかった。  朝になるまで、解放してはやれないからな?  覚悟するんだぞ」  チュ。 「ん…っ」  ベッドの上に瑠維を横たえ、少し乱暴な仕草でネクタイを引き抜く。  ジャケットを椅子に放り、ベッドサイドからジェルを手に取る。  スイッチはもう入った。  瑠維を存分に啼かせ、快楽を引きずり出してやろう。  極上の獣にしたててやるために。  翌日の朝が来ても瑠維は解放して貰えず、昼近くまで啼かされ通しだった事を追記しておく…。 後日談 -END-

ともだちにシェアしよう!