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華奢な体が揺れて、最奥まで穿って欲しいとねだる。
充分に後蕾が綻んだ所で、忍が一旦唇を離した。
「お前を愛する前の俺に言ってやりたい。
愛される事を覚えた瑠維は、どれ程健気で純粋なのか…。
永久の愛を誓う存在になるんだと叱り飛ばしてやりたい」
「……………っ。
そ…な…、こと……ない…」
「違わねぇよ。
俺も思うことがある。
愛される事を覚えたお前の献身や尽くしっぷりが、どれだけ俺のを心を突き動かすようになったか…。
そしたら、もっと違う形でお前の初めてを奪えたってな…」
「……………っ。
そのことは…、も…い……」
ホウと息をつく瑠維を、伴侶達は気遣わしげに見つめる。
「いいんだ。
だって、忍と玲が俺に色んな喜びを教えてくれた。
俺のこと、隅から隅まで愛情を注いでくれるし、大事にしてくれてる。
それだけで、俺…充分幸せだから。
もう、後悔すんの、やめよう…?」
「「…………っ」」
瑠維の言葉に、二人は息を呑んだ。
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