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甘い口づけには擽ったそうな顔になり、深く交わりあう口づけには蕩けそうな顔をする。
気まぐれな猫のように表情を変えても、内包する想いは二人への深い愛情だけ。
「忍、玲…。
俺ね、ふたりのこと好きで好きで堪んない…っ。
だからさ…、ずっと、………ずっと俺のことだけ愛して。
頭のてっぺんから足の先まで、ふたりだけのものにしてって…。
俺の全部を奪い尽くして…」
稚く可憐で、健気に伴侶に尽くし。
底が抜けてしまった心を満たされていくことに、戸惑いながらも悦ぶ瑠維。
愛しく想う伴侶たちの腕の中にいる限り、もう心は寄る辺ないことにはならないだろう。
「仰せのままに」
「俺達の可愛い萌え猫」
自らの存在の全てを愛情に変え、忍と玲に限りない情を注いでいく。
そのことに二人も応えるように、日毎夜ごとに瑠維を愛し蕩かせていくのだろう。
この夜の瑠維は大層可愛らしく啼き、伴侶たちを煽ってやまない萌え猫になった。
二人からたっぷりと愛された瑠維は、その萌えを料理に向けた。
その結果、極上のコース料理を思い付き、職場はクリスマスシーズンに予約がとれなくなるほどの盛況っぷりとなったことを追記しておく。
勿論、更に特別な料理を作り、伴侶達が舌鼓を打つのを瑠維が萌え萌えしながら見ていたのは、言うまでもない。
存在の総てを愛にかえて
- END -
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