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 愛される事を求めて伸ばされる手をシーツに押し付けて、衰える事を知らない楔を後蕾へ突き立て。  後蕾を深く穿って灼熱の蜜を注げば、高く掠れた声で瑠維が啼く。  切なげに囀(さえず)る口に楔を含ませ、小さな舌と可憐な唇を蹂躙し。  弱い場所を責め立ててやり、熱い蜜を喉の奥へ迸らせた。  はぐはぐと喘ぐ瑠維をやわやわと愛で、華奢な体から更なる官能を引きずり出していく。  何度穿って突き上げても、熱く滾る蜜を注ぎつくしても、瑠維へ向けられる情欲は果てを知らない。  二人はケダモノのように貪り、穿ち、きつく抱く。  瑠維はとうに力が入らなくなった腕を懸命に伸ばし、愛しい伴侶達を受け入れる。  浅く荒い呼吸と喘ぎ声、肌がぶつかり合う音と淫らな水音。  ………そして、ギシギシと軋む忍と玲の歯と、ベッドのスプリングの音。  今を満たすのは、それだけだ。

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