175 / 262
・
◆◇◆◇◆
「ふふ…っ」
バスルームから寝室に移動した三人は、縺れるようにシーツの海に倒れ込み、無邪気な子猫のようにじゃれ合った。
擽ったがって笑う瑠維に、忍と玲が口づけを落とす。
額、こめかみ、瞼に始まり、手や腕、胸だけでなく、肩や背中、足や腰にも口づけが降った。
「ん…っ、…………やんっ」
首を竦めて逃げようとすれば、玲が形の良い耳殻を甘く噛み。
シーツの上を滑らせると、その足首を掴んで忍が甲に唇を落とす。
チュ。
ちくん。
「んあ…っ」
チュッ。
ちり…っ。
「ひうぅ…」
唇が落とされる度に、白磁の肌に薄紅の花びらが散る。
新しい花びらと古い花びら模様が重なり、ユラリと揺れる明かりで作られた陰影と相まって、瑠維を儚げな風情の萌え猫に仕立てあげていく。
上体をよじって逃げを打つ。
その華奢な肩に玲が口づけを落とし、ビクリと震えた内腿を忍が啄む。
「んや…っ、……………っは、……………んぅ…………ぅ」
甘い。
とても甘い小夜啼きが唇から漏れた。
ともだちにシェアしよう!