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可愛い嫁・鬼畜眼鏡編

 山の手の住宅街の入り口にその店はある。  フレンチやイタリアンの垣根を越えたメニューは、スイーツに至るまでリーズナブルなのに絶品と評判らしい。  その店の名は、白椿亭。  瑠維の勤務先だ。  一番奥の窓際の席に座った男は、さりげなく視線を右に向ける。  視線の先には厨房で腕を振るう瑠維。  目を輝かせて嬉しそうに次々料理を仕上げていく。 『さすが瑠維。  働き者の可愛い嫁だ…』  ついつい微笑ましいという目で見詰める忍なのだった。

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