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週末ということもあって来客数がかなり多かったが、漸く上がりの時間になった。
食洗機にかけたカトラリーを丁寧に拭き、厨房の明かりが落ちる。
駐車場で待っていた忍の元へ瑠維が慌てて走って来た。
「ご、ごめん。
かなり待ってたんじゃ…」
「大丈夫。
そんなに待ってないから」
「本当に?」
「ああ。
さ、帰ろうか」
「…………」
優しく微笑んで差し出す手に手を重ねると、瑠維が思っていた通りかなり冷えていた。
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