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忍の手を自分の手と頬で温める瑠維。
その擽ったそうな表情に、忍の心は大きく突き動かされた。
「忍はさ、いつも俺のこと優先してくれるよね。
大事にしてくれる。
忍がそうしてくれるとさ…、俺も………同じ位……いや、…もっともっと…忍のこと大事にしたくなるんだよ…」
「………瑠維…っ」
華奢な体の中に、どれだけ深い情が詰まっているのだろう。
注ぎ込む以上の愛情を向けてくれることが愛おしくて、忍は堪らずに頬から手を外して瑠維を抱きしめ…。
想いが伝わるようにお互いの額を触れ合わせた。
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