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あまりの甘い雰囲気に、通用口にいる者達も固唾を飲んで見守るだけだ。
「愛してる…瑠維…」
「んっ、……ん、俺も……っ」
映画やドラマのラブシーンなど霞んでしまいそうな深い口づけ。
ごく自然に瑠維の腕が緩み、慣れた感じで忍が抱き上げて歩いていく。
流れるような動作で瑠維を助手席に乗せ、忍は愛車をスタートさせ。
後には、二人の甘い口づけに当てられた従業員達が残された。
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