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あまあまデート・野獣医師編
「たまには待ち合わせしようぜ」
悪戯っぽい笑みをこぼした玲は、2枚のチケットを差し出した。
忍が出張で留守になる二日間、二泊三日のデートの予約…。
心が踊らない訳がないのだ。
数日後。
青海メディカルセンターの通用口。
玲の上がりを待つ瑠維がいた。
ガラスに映る人物と目が合い、一瞬心臓がバクリと跳ねる。
『あ…っ、なんだ…俺…じゃん…』
寂しがりの意地っ張りだった筈の顔は、いつの間にか穏やかで心が充たされたような表情に変わっていた。
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