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「やっ、も…や……っ、早く……、早くぅ…っ」 「もう少し、もう少しだから…」 「やあああっ‼」 かぶりを振って、忍の頭を瑠維は掻き抱いた。 中に入りたくない訳がない。 とうに限界を超えている。 いっそ、瑠維の中に無理矢理打ち込みたいくらいだ。 「なんで…っ、なんで……っ?」 「瑠維を大事にしたいから…。それだけだよ……」 前髪をかきあげて、額と額を重ねる。 「大丈夫だって言ってるのに…っ、意地悪……っ」 こんなふうに自分の侵略を待ちわびて拗ねた表情が、堪らなく好きなのだ……。

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