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ぐいっ。 「…………?」 頬をふくらませて涙を滲ませたまま、瑠維は忍の肩を押した。 「いじわる……っ、そんなに焦らすんなら、俺……っ」 粘膜から指が抜け、二人の上下が入れ替わる。 きれいに割れた腹筋の上に瑠維が乗る形になり、ほたほたと涙が忍の肌に落ちた。 「いつも玲や俺に遠慮してるんだから、二人っきりの時くらい……遠慮されんのヤだっ」 「…………っ」 「大事にするのと遠慮すんの……違うし…」 昂る忍の楔の切っ先へ後蕾を合わせる。 「今は、忍だけの俺なんだから……っ」 深く息を吐き。 「…瑠…維……っ?」 くぷんっ。 瑠維は自重をかけて忍を飲み込んでいった。

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