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ゆっくり戻る呼吸。 限りある二人だけの時間を噛み締めるように、未だ熱い肌を重ねて深い想いを伝え合う。 「伴侶の望みに逆らえないとはいえ、俺は生涯尻に敷かれっぱなしになりそうだな…」 「……? なんか言った……?」 「ん? お前には一生頭があがらないな、と」 「……?…………??…………俺に? なんで?」 「いいんだ。 いつもの瑠維で」 クスクス笑い、腕の中に閉じ込める。 夜明けまではまだ時間がある。 愛しい伴侶との時間をじっくり堪能し、もっともっと竜絡してやろう。 チュ。 しっとりしている額に、甘い口づけを忍は落とした。 鬼畜眼鏡編 - END -

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