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8、招待状

将と会話をして1週間後、父がいつもより 真剣な面持ちで諒を呼んだ。 「諒、話がある。今日皇帝陛下から 来月の宴に参加する許可が正式に出た」 「え、どういうこと?来月って 皇帝陛下の誕生日の宴のこと?」 「そうだ。通常私の身分では宴に 参加することはできない。 ましてや家族なんて。 何が起こっているのか」 諒には思い当たる事が1つある。 将に会って、話したことだ。 もし、将が内官なら皇帝陛下に 話すことは出来るが、わざわざ 陛下に報告するのか疑問だった。 疑問はあるが、陛下の招待状がある以上 断ることは出来ない為、父に一から 作法を教わり宴に備えることにした。

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