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21、諒の状態

「ん、ここは・・」 諒が目覚めたのは2日後の事だった。 側で陛下が寝ている事で 自分の事を看病していたのだと 気づいた。 「う、ん、諒!やっと目が覚めた! どれ程心配したことか」 「龍清様、申し訳ありません。 私が外に出たのがいけなかった のです。お許し下さい」 頭を下げようとした諒を陛下は 止める。現場に落ちていた書類を 将内官が持って来た為、諒が それを持って行こうとしていた 事は分かっていた。 「諒は悪くない。悪いのはあの 女官達だ。そなたの体調が 戻り次第、罪殿にて罪を裁く」 「罪、殿・・」 父から聞いたことのある場所だった。 そこは皇宮で罪を犯した物が刑を 言い渡され、拷問される。 罪人の悲鳴が飛び交う為、皆が 怯えるのだ。 「そなたにも来てほしい。 奴らがどうなるのか その目で確かめると良い」 冷静な口調に聞こえるが、内心 (はらわた)が煮えくり返るほど 怒りしかなかった。

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