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24、優しさとは
諒の考えを聞いた陛下は女官の
処罰は位の降格のみであった。
「ありがとうございます。
ありがとうございます」
女官達はそろって諒に礼をした。
もしも諒が処罰を求めれば
陛下は容赦なく罰を下したからだ。
陛下の処罰を聞いた提調尚宮らも
一礼した。
「これにて裁きを終わることにする」
この言葉で皆、持ち場に戻る。
諒と陛下が先に罪殿から出ると
陛下が口を開いた。
「本当にこれで良かったのか?」
「はい、龍清様。あの方達には
女官として皇宮を支えて欲しい
のです。また、女性の身体に
傷をつけるのは心が痛くなります」
「そなたは優しすぎる。皇宮で
油断してはならないのだ」
陛下のいうことは正しい。
しかし、諒はどうしても出来なかった。
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