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26、諒の秘密
諒の体調は良くなった。
しかし、身体がいつもより重く
感じるようになった。
「諒さん、あなた二つの性を
お持ちですね?」
「え、二つの性?それはどういう・・」
諒の診察に来た医官は前回池に
落ちた際、診察してくれた人だ。
「私も初めて見ました。分かりやすく
言うと、あなたには女性の部分
男性の部分があるという事です」
「・・そう、ですか」
成長していくと共に、身体が変化
していくのが分かっていた。
しかし、父に相談する勇気もなく
見て見ぬ振りをしていた。
「この重さは月のものが来る
合図だと思われます。血が
でますから、それようの
布を持って来ましょう」
「は、はい。お願いします」
そう告げ、医官は皇宮殿を後にした。
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