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27、大妃様の呼び出し

いつも通り陛下を見送り、本を読んで いると知らない女性が入って来た。 「失礼いたします。あなたが諒さん ですか?」 「は、はい。そうですが・・」 服装を見る限り彼女は尚宮の ようだ。しかし、以前見た尚宮と 衣装の色が違うことに気づいた。 「大妃様があなたとお会いしたい と申しております。案内します ので、一緒に来て下さい」 「はい、分かりました」 とうとうこの時がきてしまった。 大妃は皇帝陛下の母である。 何故呼ばれたのか理由は ただ一つ。諒はその理由が分かっていた。

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