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GAME5

 ……今のこの状況は迷惑かけてるって思わないのね。ていうか、おれ勃つかなぁ。こんな状況下でやったことないから、緊張して勃たない可能性もある。それは困る。なんかやだ。 「じゃあさ、おれがカナさんに指導するってどう?」 「はあ?」 「やり方って見てるだけで習得出来るもんじゃないじゃん。ゲームだってそうでしょ? やってみて初めて出来るみたいな」 「あぁ、まあ……」 「だから、おれが普段のやり方でカナさんにしてあげるっていうのは?」  いやもう、それもどうかとは思うよ? でも、自分がオナニーしてるとこ見られるくらいだったら、そっちのほうがまだマシな気がする。イケないのはおれじゃなくてカナさんなわけだし、おれがカナさんイかせればそれでいいわけで……いや、ぜんっぜん良くはねぇけど! 「……ハルくんがしてくれんの?」  おや? てっきりバカ言うな! って拒否られるかと思ってたのに、どうしてかカナさんは申し訳なさそうな顔をしている。 「え、うん」 「ハルくん……そんなことまでしてくれんだ?」 「え、なになに? どういうテンション?」 「いや、優しいんだなーと思って」  優しい? カナさんはこれを優しさと受け取ったわけか。いや、優しさには変わりないけど、自分が見られるの嫌だからっていう代替案なんだけど……優しいって、真面目か!

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