31 / 37
GAME6
なんとか呼吸を整えて後ろを振り返ると、びっくり顔のハルくん。よし、驚いてる。ビビってる。
「え、いや、それはさ、違うじゃん」
「違わない。ついでじゃん。ここまでおっきくなったら、どうせ後で抜くでしょ?」
「んー? いや、まぁ、そうね……そうかもね」
おれの視線を避けるように、ハルくんがすいっと明後日の方向を見る。なんだなんだ? 照れてんのか? けっこう可愛いとこあんじゃん。
「ほら、ハルくんも脱ごうよ。それとも手伝おうか?」
「……面白がってるでしょ」
「だって、なんかもう笑っちゃうんだもん。真面目になんてやってられないよ」
「……はぁ……もう、わかったよ。なんだよ、結局こうなるんじゃんか……」
ぶつぶつ文句を言いながらハルくんがスウェットを脱ぎだす。明るい黄緑色のボクサーパンツ。その前部分の盛りあがりに、思わず目が釘付けになる。
「見すぎ」
「だって……え、でかくない? なんか仕込んでる?」
「いつ、どのタイミングで、なにを、なんのために仕込んでんのか教えてくれよ」
「いや、ハルくんのことだから……いざって時のために? 常に仕込んでる的な?」
「おれのこと、どんな人間だと思ってんの」
「いや、だって……」
ともだちにシェアしよう!