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GAME6
いや、それはもう気持ちいいですよ、ええ。人の手だっていうだけで、こんなにも違うものかと感動を覚えるくらいに気持ちいい。その……ハルくんの声がどうこうってのもあるけど。
「イけそう?」
「ま、だ……わかん、な、ぁ……っ、ん」
おれが喋ってる最中も手を動かしてくるから、どうしても変な声が漏れてしまう。
「……えっろ」
「……!」
ぼそり。低く吐息と共に吐き出された声がおれの鼓膜を直撃し、脳がぐわんと揺れた気がした。やばいやばい。こいつの声どうなってんの? え、声だけで妊娠可能な人? ていうか……。
「……おい。なんで、おまえまで、でっかくしてんだよ」
当たってんだっつーの! おれの! 腰に! 硬いものが!
「だってー……カナさんがエロい声だすからさぁ」
「っ、ばか! ばか! だし、て、ねぇし!」
あーやっばい。おれイキそうなんだけど! なんか今になって、こいつにイかされんの腹立ってきた。なんか理不尽。おればっか恥ずかしい。
「ん、ちょ……すと、ストップ」
「なに?」
「ついでだから、ハルくんも抜いたら?」
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