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GAME6
「お、勃ってきたじゃん」
「……なんで嬉しそうなんだよ」
「そりゃ嬉しいでしょ」
触られてることよりハルくんの声に反応してるだけなのに……って、それやばくない? イケないとかよりやばい現象じゃない?
「どこが好き?」
「え……」
「いろいろあんじゃん。先っぽとか? カリの部分とか」
あ……そういうことか。一瞬、ハルくんのどこが好きか? って聞かれたのかと思って「声」って答えそうになった。やばいやばい。相当、頭バグってんなあ。
「ん? どこ?」
「っ、あ……」
声が漏れそうになって慌てて口を手で押さえる。耳、ほんとにやばい。息がかかって、甘いバリトンがおれを殺しにきてる。
「おれの場合だと……こうやって先っぽいじって、そっから……」
ハルくんの綺麗な指がおれの先端を優しく撫でてくる。そして、ゆっくり上下に動きだす。やり方はおれと大して変わらないけど、ハルくんは手が大きいから一回のスライドでおれのぜんぶに刺激を与えてくる。いや、おれのが小さいとかではなく! ハルくんの手が大きいからね!
「気持ちいい? 濡れてきたじゃん」
「っ、言うなっ、ん……ぁ」
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