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GAME7:Commentator by HARU
「なんでハルくんばっかり、神様に愛されちゃってんの? ずるくない? ねえ」
一体このキャンキャンうるさいカナリアはなにを言っているのか。
「ちょっと……奏 さんよ」
「なんですか、春音 くん」
互いに本名で牽制し合って、逸らしたら負けとばかりに視線が絡み合う。
「騎乗位やめろ」
「あ、おまえやったな。今やらかしたわ」
「なにがだよ」
「なんでおれもおまえも男なのに、これを騎乗位と捉えるわけ? おれのこと下に見てんだろ」
「あー、やったやった。カナさんもやったわ。女性を下に見てるってことになるよ?」
「はぁ? おれは男として言ってんの! おれが上に乗ったからって、なんでおれが受けみたいな扱いになるわけ? 騎乗位じゃなくて正常位の可能性もあるよ?」
「すげえ真面目な顔で、くっだらねぇこと言ってますけど、あなたフルチンですから」
おれのその一言によってカナさんは撃沈し、顔を真っ赤にしておれの上から降りた。よし、勝った。と思ったのも束の間、カナさんの手がおれのパンツにかかり、引きさげようとしてくる。
「っ、ちょ、おおい!」
「脱げ脱げ。おまえもフルチンにしてやる」
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