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第4話

職員室に向かうと玖遊先生と俺の隣の席の雪村君、そしてあともう1人背が低めでとても可愛い子がいた。 一瞬女の子かと思うぐらい目も大きく華奢だった。自分の事で精一杯すぎて気付かなかったけどこんなに可愛い子がクラスにいたのか。 「加賀美、如月、遅い!お前達には今年度しっかり働いてもらうからな。頼んだぞ。」 「S組は優秀だから愛弥が仕切らなくてもちゃんとやってくれますよ。それよりトラセンセー、なんで俺も呼ばれたの?学級委員だから呼ばれたわけじゃないんですよね?」 「そうだな。お前の同室の奴を紹介する。」 「あぁ!寮の部屋割りね!」 「加賀美の部屋には雪村が入る事になった。」 「雪村君ね。俺、加賀美悠真。宜しくな!」 「雪村梓だ。宜しく。」 雪村君は相変わらず無表情だ。 この2人正反対って感じだけど大丈夫なのかな? それより俺は自分の心配をした方が良いな。中学では酷い見た目のせいで友達と呼べるのは京介だけだったから友達との接し方がイマイチわかっていない。 「で、如月は高比良と同室だ。」 高比良君っていうのか。めちゃくちゃ可愛いな。これは女子顔負けだろうな… 「高比良理央っていいます!宜しくね、如月愛弥くん!!」 声も可愛いしニコッと笑いかけてくれたけどめちゃくちゃ可愛い…アイドルみたい。 「あっ、えっと、如月愛弥です。宜しくお願いします!」 あまりに高比良君が可愛いすぎてキョドってしまった。こんな可愛い子と俺みたいな奴が同室って大丈夫なのか…? 「ってわけだから。寮の説明は加賀美、お前やっといてくれ。」 「え!?」 「如月とも友達になったんだろ?同室の奴案内するついでに一緒にやっといてくれ。」 「トラセンセ…押しつけじゃねーか…」 「俺昨日よく寝れなかったんだよな。てな訳で宜しくな。」 そう言うと玖遊先生は大欠伸しながら職員室に入って行った。 「ったく…なんであんな奴が人気なのかマジでわかんねぇわ。まぁやるしかねぇよな。」 加賀美君凄く押し付けられた感が凄いけどちゃんと案内してくれるの流石だ。 「とりあえず寮行くか!」 パーフェクトイケメンってこういうのをいうんだろうなぁ… そんな事を考えながら俺たちは寮へ向かった。

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