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第4話
そこに乱入者が現れた。
「お前ら、やっとくっ付いたか? お互い感情ダダ漏れの視線を送りあってるのに、ほんと焦れったかったぜ。平川がいるのに気付いて、罰ゲームを変えてやった、恋のキューピッドの俺に感謝しろよー。じゃあな」
佐藤さんは一方的に畳み掛けると、行ってしまった。
「感情ダダ漏れか……。俺、そんなあからさまだった?」
高城さんが、少し頰を赤くして困ったように笑っていた。
「……本当に、僕のことが好きなんですか?」
「当然だろ? 結婚してくれと言ったのは、秋なんだから、今更取り消しは出来ないぞ?」
とても嬉しそうに笑う高城さんを見て、僕まで嬉しくなった。何より、高城さんの今の表情は僕に向けられているということが、幸せだった。
「取り消したりしませんよ! えっと、……明宏さん」
名前を呼ぶのが恥ずかしくて、真っ赤になった自覚はある。でも、ずっと呼んでみたかったんだ。ついに呼べるようになったんだ。これくらい、良いよね?
ちらっと上を見ると、高城さんはさっきよりもずっと嬉しそうで……。
「秋、一生大切にする。俺と結婚してくれ」
「はいっ!!」
こうして、僕の片想いは幕を閉じた。予想外の結末で……。
the happy end.
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