ドアに鍵がかけられた時には、何が行われるのかは教師にはわかっていた。 　 「そんな怖がらんでもええ、せんせ」 　少年は教師を抱き寄せた。 　「ああ、やっぱりええ匂いがするわ、あんた」 　尻を撫で回され、首筋に顔を埋められる。 　「僕は男だぞ」 　教師は震えていた。　　 　少年は大柄だったが、教師は華奢な身体付きだった。 　「知ってる。そんなん気にせんでええで、オレは気にせぇへんから。なぁ、せんせ」 　少年はうっとりと教師の首筋の匂いを嗅ぐ。 　まだ若い20代半ばのメガネの教師は、怯えた顔をしていた。 　身体が小さく震えている。 　少年にメガネをはずされる。 　少年は教室に並んだ机の一つに、メガネを置いた。 　「ほら、やっぱりや。よお見たら綺麗な顔してるやん、せんせ」 　顎をつかんで顔を上げさせられた。 　じっと見つめられる目に教師は身体をすくませた。 　怯える様子に少年はふっと笑う。 　「怖がらんでええ、優しくしたる」 　少年は教師の唇に自分の唇を重ねた。　 　教師は必死で身体を引き離そうとするが、少年の大きな身体はピクリとも動かない。 　唇を舌で割られ、少年の舌が口の中を蹂躙する。 　舌を絡められる。 　教師はただ震えていた。 　ネクタイが解かれた。 　シャツのボタンが一つ一つ外されていく。 　シャツが捲りあげられた。 　白い教師の胸を少年の大きな手が撫でた。 　胸の粒を指がかすめた。 　その感触にピクリと教師の身体が揺れたのを少年はキスの合間に低く笑った。 　「ちゃんと、キスは舌使わなあかんで、せんせ。知らんのか？」 　唇から離れて、少年は首筋を舐めながら言う。 　「止めろ！」 　教師は怒鳴る。 　懸命に少年の身体を押して離れようとするが、少年に抱きしめられて、抵抗させてもらえない。 　「そんな大きな声出したら人来るで？俺はええよ？別に」 　少年は囁いた。 　教師は困ったような顔をした。　 　 「そんな顔するんな、せんせ。俺はちゃんとあんたにホレてんねんで」 　無邪気な笑顔を少年は向けた。 　「何を・・・」 　教師は少年の手を振り払おうとするが、少年はその手を軽々と片手でおさえこんだ。　 　もう片方の少年の大きな手はズボンのボタンとチャックを外し、下着の中に入って来ていた。 　ズボンと下着は膝までずりおろされた。 　「止めろ」 　教師は大声にならぬように、それでも強く言う。 　「せんせもその気やん、ここ勃ってるやん」 　少年の言葉に教師は真っ赤になった。 　しかももう先から濡れていることを見せつけるように先を親指で弄られた。 　「赤なって可愛い」 　クスリと少年は笑った。 　「俺は男とシたことないけど、せんせやったら出来るわ。やり方は知ってるから、大丈夫やでせんせ、こんなにヌルヌルにして可愛いわ」 　少年の手が淫らに動く。 　「やめ、ろ」　 　教師が喘ぐ。 　「生徒とこんなことをするわけには・・・ああ、やめ・・」 　扱かれ思わず、少年に教師はしがみつく。　 　少年の手は巧みだった。 　「お勉強してるから、俺上手やで？それに女相手やったら尻でもしたこともあるし、こわがらんで？」　　 　なだめるように少年は言う。 　「俺卒業するまで待たれへんし、待ってる間にせんせとられんの嫌やし」 　少年は耳を噛みながら囁いた。 　「今日ここで、せんせ俺のもんにするわ」 　断言された。 　「せんせ、昨日の夜、男と歩いとったやろ、あの辺がゲイスポットなんは知ってんねん、俺」 　少年の手は淫らに動き、教師は声を上げて達してしまった。 　「早いなぁせんせ、可愛い」 　少年は笑う。 　「もう止めろ・・・」 　教師は震えながら懇願する。 　達してしまった自分におびえている。 　「あの男とヤったんか？」 　少年の声が怖い。 　シャツを脱がされる。 　抵抗しようとしたら、シャツで腕を縛られた。 　 「答えろや、せんせ」 　胸にかじり付かれた。 　噛まれ、舐められる。 　舌がそこを尖らせていく。　 　教師は身体をのけぞらせた。 　「ああ、やめ、て」 　教師は喘いだ。 　気持ち良いと思ってしまうのが怖い。 　「ここも可愛いなぁ。せんせ、ここでも感じる位には開発されてんねんな。昨日の男にも吸わせてたんか」 　少年は低い声で言い、乳首に歯を立てる。 　「痛い、やめ・・」 　教師は少年の顔をひきはなそうとするが、今度は男を立てて吸い付かれ、身体を震わせた。 　「言わへんかったら、ここばかり弄って、イカせるで？それもええけどな」 　少年は意地悪そうに言う。 　舌で乳首を転がされ、指で摘ままれ、教師は身体をそらせて泣き声をあげた。 　「あかん、やめ・・て、それ、いや、や」 　「ほんなら、言えや。昨日の男と、シたんか」 　少年はまた噛んだ。 　 「噛ま・・んといて・・・噛まへんでぇ・・・してへん、あれは友達や・・やめ、て。僕はもう長いこと、こういうことはしてへんねん、もう、こんなこともうしたないねん」 　教師が泣きながら言った。 　でも、乳首をかじられ、泣かされる。 　少年が笑った。 　本当にうれしそうに笑った。 　「ホンマやな・・・俺、昨日の晩せんせのこと、考えて、嫉妬しながらずっと自分でしとったんやで、で、今日先生を俺のもんにしよ、想ってん。ほんなら今日からせんせ、俺だけのもんやな、ここもオレのもんや」 　また乳首を音を立てて吸われ、教師はまた身体をふるわせた。 　白濁が迸る。 　「ああ ぁ、いや、言うてたのに・・・嫌やのに」　　　 　教師は泣く。 　「胸だけでイったんか、ほんまヤらしいな、せんせ」 　少年は愛しげにだきしめる。 　「男の乳首、弄ってこんな楽しいなるなんて、知らんかったわ、せんせ気持ち良さそうやし、俺がこれからは毎日したる」 　大切そうに乳首を舐めながら少年は言った。 　舌の感触にまた教師の身体が跳ねる。 　「なんで、そうなんねん・・・、やめろ、僕はしたないねん・・・」 　教師は怒鳴る。 　「そんな声出したら人が来るで、せんせ」 　少年が笑う。 　教師はまた困ったような顔をする。 　こんな場面を見つかるわけにはいかないのだ。　 　「可愛いわ、せんせ」 　少年に乳首をまた噛まれた。 　そこが本当に気に入ったしい。 　教師は声を上げた。 　「また勃ってんで・・・」 　少年がそこをしごきながら囁く。 　抱かれることを知っている教師の身体は、久しぶりの刺激に反応してしまう。 　教師はそれが嫌すぎて泣く。 　少年の手は教師が出した精液で汚れていた。 　それを使って教師の後ろの穴をほぐしていく。 　いやがっても、押さえつけられ、強引に指でかき混ぜらせた。 　少年も焦っていた。 　早く挿れたいのだ。 　「ここ、解さな入れられんのやろ」 　それでも、声をかすれさせ、耐えていた。 　教師は声を殺して泣き続ける。 　少年はその泣き顔に嬉しそうにキスをした。 　少年は自分の立ち上がったものを取り出し、教師のものとこすりあわせた。 　「俺のこれ入れたるわ」 　教師は擦りあわされることに喘ぐ。 　穴に入れた指でまた中を探られる。 　「きついなぁ、ここに入れたらええやろうな」 　少年は耐えるように言う。　 　「やめてや・・こんなんあかん・・・」 　教師が泣く。 　もう立っていられなくなって、少年にすがりつくように身体を預けている。　　 　 「僕の身体は気持ちようなるん知ってんねん、でも、あかん、僕の気持ちがあかん言うてるねん、こんなん、あかん、生徒となんか、絶対あかん」 　教師は必死で言う。 　 　「気持ちええんやったらそれでええやないか。俺は本気でホレてるんやし」　 　少年は膨れる。 　指はそれでも教師の中で動いていて、そこを見つけ出した。　 　ビクン。 　教師の身体が震えた。 　「ああぁ！」 　声がこぼれる。　 　「ここやな。ええとこ」 　少年は嬉しそうにそこを指で擦る。 　「あかん、あかん、やめて」 　教師は泣き叫ぶ。 　でも、止めてもらえずに、勃ち上がっていたそこから精液が思い切りほとばしった。 　またイカされて教師は恥ずかしさに泣く。 　「せんせ、あかんて、こんなんエロすぎるわ・・・」 　少年はくるしげに言った。 　「もう俺も我慢出来へんわ」 　少年は低く唸った。 　教師は机にうつ伏せに身体を預けさせられた。 　突き出すように腰を持ち上げさせられる。 　「あかん、やめて・・・こんなんあかん」　 　教師は力なく繰り返す。 　「せんせ、穴ひきつかせといて、それはないわ。俺の指も締め付けてたやん。何回も出しといて。それにせんせ、ずっと俺のこと見てたやろ・・・俺知ってるねんで」　 　少年の言葉に教師は真っ赤になる、 　「違う・・・君が、似ていてそれで・・・」 　教師が必死で言う。 　「昔の男にか？・・・おもんないな。でも、ええ。今日からせんせは俺のもんや。 安心せぇ、大事にしたるし、かわいがったる」　 　少年のものが押し当てられた。 　「嫌や、どうせ、卒業したら忘れるくせに・・・。今だけや。大学行ったら、女の方がええって言うくせに・・・僕なんか高校の時の遊びのくせに」 　教師が逃げようと身体をくねらす。 　少年は目を見開いた。 　そして、こんなにも乱れる身体を持ちながら、長くこういうことはしていないと言う教師の言葉をつなぎあわせ、察する。 　「ソイツに捨てられたんか。高校生の時に付きあっとったんか・・・」 　背中から教師を少年は抱きしめた。 　「俺は捨てへん。そんなんと一緒にすんな」 　少年の言葉に教師は首を振る。 　「嘘や、そんなん信じへん」　 　少年は舌打ちする。 　「それはこれから証明したる、だから、おとなしく俺に可愛がられとけや・・・」 　少年はゆっくりと入っていった。　 　「あかん、あかん言うてんのに・・・ああ」 　教師の声は悲鳴のようだった。 「せんせ、あんたの中、めちゃくちゃ気持ちええ」 　少年が息を荒げながら言う。 　「あかん、言うたのに、言うてんのにぃ・・ああっ 、いやや、ああっ！！」 　教師が泣く。 　突き上げられる度に声をあげながら。 　「いや、ちゃうやろ、ええ、やろ」 　少年が深く突いた。　 　「深、い、ああ、あかん、ダメや」 　教師が背中をのけぞらせる。 　「きついやろ、解いたる」 　ワイシャツで縛られた腕を少年はほどく。　 　そして尻をかかえて、何度も固くなった自分のモノで中のそこを擦る。 　教師が指で反応した場所だ。 　「あかん、いややぁ、ああ、ああァ、あかん。あかんて、いややぁっ」 　泣きながら教師はそれでも腰を振っていた。 　拒否する言葉と痛々しい表情とは裏腹に身体は貪欲に少年を貪る。 　「可愛すぎるで、せんせ、そんな声まで立てて」 　少年は堪えるように言った。 　「あかんのに、あかんのに、ああァァ」 　教師はガクンガクンと身体をのけぞらせた。 　「締まる、あかん、クソ！！」 　少年の身体がブルッと震えた。 　中で達したのだ。 　少年は教師の背中に覆い被さるように教師を背中から抱き締めた。　 　「せんせ、あんたすごすぎるわ。こんなに気持ちええと思わへんかった」 　髪を撫でながら、少年は囁く。 　「さっさと抜けや」 　教師は涙を流したまま睨みつける。 　「あかん、また固くなってきたから」 　少年はニヤリと笑った。 　 「え、ホンマに、あかん」 　教師が怯えた。 　中で育っていく感覚に、震える。 　「もう、あんたは俺のもんや。俺は あんたを手放さへん、あんたを捨てたヤツはアホや」 　またゆっくりと少年が動き始める。 　「ウソ・・・あか・・ん、やめ・・ああァ」 　教師は声をあげる。 　「オレが一生可愛がったる」　 　少年の言葉に教師は振り返って睨む。 　「ガキが戯言いうてんちゃ・・・う」 　少年に激しく突かれて言葉を教師は失う。 　奥を深く犯され、涎をたらし、声にならない呼気を吐き出す。 　久しぶりの性交に理性が食い破られていく。 　「それはこっから証明したる、覚悟しろや、せんせ、いや、もう、せんせやないな、俺のもんやから」 　少年の言葉に教師はもう反論しない。　 　身体を震わし、声を上げ続けている。 　とうとう、おちた。 　 　「いい、ああ、そこ、いい」 　喘ぎ始める。 　もう、見つかることさえ忘れている 　「そこ、もっとこすってぇ、ああ、スゴイ気持ちええ、それ、好きや・・・」 　乱れる教師を少年は愛しげに見ていた。 　「　　　」 　少年は教師の名前を呼んだ。 　「お前、俺のもんやから」 　少年は囁く。 　髪を撫でながら。 　何もかもを忘れた教師は、淫らに少年を求め始める。 　少年は繋がったまま教師の身体を起こし 、床に横たえる。 　脚を押し広げ、正常位で抱き合う。 　教師は少年にすがりつく。 　少年がキスをすると自分から舌を絡めてくる。 　「ホンマは俺が気になってるやろ、全部とんだらこんなんなるくせに」 　少年は愛しげに教師の髪を撫でる。 　「まあ、ゆっくり、自分がホンマは何欲しがってんのかも教えてやるわ。俺の本気もな」 　少年はつぶやき、教師を抱き締めた。 　「たまらん位、可愛いわ」 　少年は笑った。 　手に入れた。 　もう、手放すつもりなどない。 END