20 / 20
オマケ 強情
「僕のちんぽは咥えられるんやから、こんなん全然平気やろ」
僕の言葉にコイツは泣く。
床に膝をつき、僕が伸ばした足の片方をコイツは裸の胸に抱えていた。
素足の指を唇に含もうとして、それが出来なくて躊躇しているのだ。
含もうとし、出来なくて、また離れてを繰り返しているのがたまらない。
一応風呂には入った後だから、綺麗だとはいっても・・・足の指を舐めるのは抵抗があるのだろう。
セックスで性器を咥えるのとは違う。
これは屈辱を味わせるだけの行為。
これは、性欲ではなく、僕の支配欲を満たす行為でしかない。
まあ、僕には性欲も支配欲も一緒なのだけど。
「舐めるんや・・・一本一本丁寧に、足の指の間もな。そして、ふやけるまでしゃぶり。僕のちんぽや思って」
僕は優しく囁いた。
でも、フェラはさせたことはあまりない。
喉に突っ込む方が楽しい変態ですから。
「ううっ・・・」
コイツが声を上げて泣いた。
ツライのか。
ツライんやな。
堪らない位興奮する。
「早よして」
顔に足を押し付けた。
涙を流す目が僕を見た。
僕を見て決意するのが見えた。
このアホ。
ホンマに・・・。
何をしてでも僕を失いたくない、その目がそういっていた。
震える唇が僕の足の親指に向かって開かれた。
ゆっくりと咥えられた時、まるで自分の性器がそこへ入っていくような気がして、思わず身体をふるわせた。
必死で舐め始めた。
泣きながら。
僕が言った通り、指を一本一本しゃぶり、指の間まで舐めていく。
綺麗な唇が、赤い舌が必死で僕の足の指を愛していく。
「ホンマ・・・お前」
僕は感動のあまり言葉が出ない。
本当に、本当に何でも受け入れてくれるのだ。
僕が好きだから。
「舐めるから・・・これでいいん?」
アイツは唇を離して泣きながら言った。
「これで・・・俺のこと嫌いにならへん?」
そう言うとまた、必死に舐めていく。
フェラをする時みたいに、舐めて吸って、甘く噛む。
ちんぽ舐める時みたいにって僕が言ったから。
裏筋を舐めるときみたいに足の裏まで舐めていく。
足の甲にも舌は這う。
泣きながら、必死で舐める。
声が出てしまった。
違うもんも出そうや。
自分の好きな子に足の裏まで舐められるって。
させてみるまでそれがどういうもんなんかわからへんかった。
感想?
最高やった。
両足舐めさせて、僕のもうギンギンになってるもんも舐めさせた。
で、やっぱり、喉を犯して、苦しめた。
苦しむ顔も、泣き顔も、苦痛の声も、愛しくて、ヤらしくて・・・。
めちゃくちゃ気持ち良かった。
本当に、僕は酷い。
分かってる。
分かってる。
僕が変態や。
何で僕なんかがええんや、コイツは、そう思っているのは僕や。
酷いことをした後は罪悪感もあって、優しく優しくコイツを抱く。
酷くされて、耐えて、強張っていた身体をほどくように優しく抱く。
優しいキスを全身に落とし、優しく触れて甘やかす。
この時は僕も服を脱ぐ。
僕の肌を感じると、アイツは落ち着くから。
「可愛い。ホンマ可愛い」
僕は囁き、キスをする。
「・・・俺、ちゃんとやれた?嫌になってへん
?」
泣きながら必死な様子で聞かれると、罪悪感で死にたくなる。
こんな酷いこともう止めたいとか、本当に思う。
「良かった。マジ良かった」
僕は言う。
そう言ってやらないと、めちゃくちゃ気に病むのだ、コイツ。
「・・・ホンマ?・・・俺、頑張るから・・・嫌いにならんといて」
アイツが微笑んだ。
涙を浮かべた顔がほころぶ。
咲いた花に露が浮かんでるみたい。
めったに笑わないから、心臓を鷲掴みにされる。
泣き顔だけが好きなわけやない。
でもこの笑顔が、変態行為を無理やり強いられて、その結果、自分が僕に捨てられないことが分かって、て言うのどうなん?
どうなん?
僕こんなに好きやのに。
普通、それ、僕が言うことやろ?
大好きな恋人に変態行為強要して、嫌わないでと願うのは。
「嫌うわけあらへん、アホ」
僕はそう言うしかない。
いくら好きって言っても信じてくれないから。
優しく優しく抱く。
酷くしてしまったことを取り返すように。
愛しい。
こうやって抱くのも嫌いじゃない。
でも、また酷いことはしてしまう。
・・・だって。
コイツが本当に。
僕は好きなんだ。
END
ともだちにシェアしよう!