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第一章 何の先生?

「うん、正解だ。すごいね、これ昨日間違えた問題なのに、もうできるようになったんだ!」 「へへっ。まぁね」  岸 楓(きし かえで)は、大学2年生。  アルバイトで、家庭教師をやっている。  今教えている男子は、高校2年生。  受験生ではないので比較的気は楽なのだが、楓にはひとつだけ悩みがあった。 「先生、勉強すんだら、親父が話をしたいって言ってたよ」 「そ、そう」  この教え子・ 本城 大翔(ほんじょう ひろと)が、少々わけありの少年なのだ。  本城組の組長・本城 巌(ほんじょう いわお)の、一人息子。  ご機嫌を損ねては大変、と楓は必死で彼を教えていた。  そして、こんなことも。 「ねぇ、先生。全問正解だったから、ご褒美くれよぉ」 「また? 仕方がないなぁ」  困ったように、だが微笑む楓に大翔は夢中でスウェットを下ろした。  すでに充血している彼のペニスが、楓の前に飛び出して来る。  それに手を添えると、楓は静かに咥え込んだ。

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