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第3章 第26話(※)

「大丈夫か…環生(たまき)柊吾(しゅうご)は体の力が入らない俺をゆっくりベッドへ寝かせて、いつものように腕枕をしてくれた。 「満足できたか」 秀臣(ひでおみ)さんには後ろから抱きしめられて、頭を撫でられた。 綺麗だ、愛おしかったと髪やうなじにキスをされながら。 達した名残で体がビクビク跳ねて、放心状態の俺を2人が気づかってくれる。 「柊吾、ありがと…」 頰にチュッとキスをしてから、体を反転させて秀臣さんの頬にもキスをする。 「秀臣さんもありがとう」 両手で秀臣さんの両頬を包み込んで、何度か唇を重ねた。 柊吾と俺はイッてしまったけど、秀臣さんだけはまだ。 秀臣さんにも満足して欲しいし、俺も秀臣さんとしたい。 誰としても、いつも優しい前戯と挿入。 プレイに多少のバリエーションはあるけど、基本的にベースは同じ。 でも同じだからホッとするし、癒される。 毎日食べても飽きないようなご飯とお味噌汁みたいな感じ。 俺は3人とする優しくてあったかいセックスが好き。 「秀臣さん…どんな体位がいい?」 「立ちバックはどうだ。今日は環生のうなじが見たい」 「わかる。今日の環生のうなじ、やたらエロくて可愛いよな」 すかさず柊吾が同意する。 えっ、そうなの…? 別にうなじなんて、いつもと変わらないと思うけど…。 でも、体のパーツ一つでも2人に気に入ってもらえたのが嬉しかった。 「うん…いいよ」 「環生は俺にしがみつけばいいからな」 柊吾が俺の背中を撫でながら、うなじに吸い付いた。 「んっ…はぁん…」 柊吾に抱かれた直後だったから、そのまま挿れても大丈夫だったのに、また繰り返される丁寧な前戯。 それだけでイキそうになるのを必死に我慢した。 「挿れるぞ…」 「うん…」 ベッドからおりて、立ったまま正面の柊吾に抱きつくと、柊吾はぎゅっと俺を抱き止めて支えてくれた。 秀臣さんに腰を突き出すポーズをすると、ぬるぬるで硬い秀臣さん自身が当てがわれる。 柊吾に体重を預けながら体の力を抜くと、秀臣さんがそのままゆっくり腰を進めた。 慣れ親しんだ熱と圧迫感。 何の隔たりもなく一つになれるこの瞬間が大好き。 「大丈夫だ。環生は俺にしがみついて感じてればいい」 柊吾は俺を安心させるみたいに、優しく触れるだけのキスを何度も何度もしてくれた。 「環生はどこが気持ちいい」 「もうちょっと…左かな…」 柊吾に手伝ってもらいながら秀臣さんと一緒に体の角度を調節して、落ち着くポジションを探す。 これが決まると、2人の体が溶け合うみたいに密着するのが嬉しい。 「あっ、…そこ…///」 「ここだな」 俺の腰に手を添えて固定した秀臣さんが少しずつ動き出す。 うなじや首筋を甘噛みされながら、好きなところをじっくり擦られる。 「はぁん…あっ…そこ…好き…!」 俺が悦ぶその一点を狙うかのような、ゆっくりで深いピストン。 ズン…と、体の奥に響くような腰づかいに体が浮いてしまいそうで、ぎゅっと柊吾にしがみついた。 「環生のその顔…いいな///」 柊吾は俺を抱きしめる腕に力を入れながら、胸の先を撫でた。 愛されすぎて、ずっとぷっくりしたままの先端は、感度がよすぎてちょっとの刺激でも快感を拾ってしまう。 「ぁ…柊吾…」 俺は柊吾に唇を寄せて、夢中で舌を押し込んだ。 俺の望み通り、柊吾は貪るようなエッチなキスをしてくれた。 「綺麗だ」 秀臣さんの大きな手が、勃ち上がった俺自身に触れる。 ちょっと強めに握られて、挿入と同じペースで扱かれる。 「秀臣さん…柊吾…」 絶頂への期待で胸が高鳴る。 体中を愛されてる感覚を味わいたくて瞳を閉じた。 「ああッ、…ん、やぁん…」 もっと突いて欲しくて、お尻を突き出して秀臣さんを誘った。 さっきからずっと愛撫されてるうなじ。 今までも気持ちよかったけど、すっかり性感帯に開発されてしまった。 明日から、どうしよう。 洗い物をしてる時や、ソファーでぼんやりしてる時にうなじにキスされたら、すぐにエッチな気分になってしまいそう/// 「環生…もうイキそうだ」 秀臣さんのセクシーな声で、濡れるはずがないお尻の奥が潤んだ気がする。 もっとエッチな声が聞きたい。 その声で鼓膜まで愛して欲しい。 「俺も…イキそう///」 そうつぶやくと、2人の手の動きが俺をイカせるための動きに変わる。 唇もうなじも、胸もお尻も、弾けそうな前も余すところなく愛されて、一気に昇り詰めてしまいそう。 「あっ、イク…あぁぁぁっ!!」 俺は嬌声をあげて果てながら、全身で2人の愛を受け止めた…。

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