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第8章 第11話(※)

「はぁ…イッちゃった…」 欲求が満たされた俺は、脱力してベッドに身を預けた。 頭も体もふわふわして気持ちいい。 「環生(たまき)、今どっちでイッたの?」 賢哉(けんや)さんは俺のこめかみにキスをしながら囁いた。 「わ、わかんない…」 射精はしたけど、昂りを扱かれて果てたのか、前立腺の刺激で果てたのかよくわからなかった。 「前に決まってるだろう。環生は俺の手が好きなんだ」 「そうかな、僕の目には前立腺に触れた時イッたように映ったよ。環生は僕の手も好きなんだね」 秀臣(ひでおみ)さんと賢哉さんはそんな事を言いながら、俺の耳や頬にキスをする。 「秀臣さんの手も、賢哉さんの手も同じくらい好き…。2人に愛されて気持ちよかった…」 ローションや俺の精液で濡れた愛おしい2人の手。 俺はその手をきゅっと握った。 「俺も秀臣さんと賢哉さんに気持ちいい事してもいい?」 今度は2人の番。 俺ばかり気持ちよくしてもらっちゃったから、今度は2人に気持ちよくなって欲しい。 体を起こして賢哉さんの下半身の方へ移動した。 秀臣さんはいつも気長に待ってくれるから、最初は賢哉さんから。 「初めまして、賢哉さん」 スウェット越しの賢哉さん自身を撫でて先端にチュッとキスをした。 形がわかるくらい膨らんでるし、弾力もあっていい硬さ。 欲情した雄のにおいもする。 張り詰めた賢哉さんの性器に期待が高まる。 あぁ、早く見たい。 ゆっくりスウェットを脱がせると、いきなり勃起した性器がブルンと飛び出してきて俺の頬に当たった。 一瞬何が起きたのかわからなくて固まってしまう。 「ごめんね、環生。驚かせたね」 賢哉さんは申し訳なさそうに俺の頭を撫でてくれた。 「賢哉さん…ノーパン派だったの…?」 全然知らなかったから驚いた。 いつも脱衣所の洗濯カゴに脱いだパンツが入ってるし、着替えを準備する時もパンツを一緒にセットしてる。 だからはいているものだとばかり思ってた。 「俺こそごめんね、はいてると思ってて…」 「もちろん昼間ははいているよ。お風呂を済ませて寝室にきたら脱ぐ事にしてるんだ」 「そうなんだ…」 賢哉さん、眠る時はノーパン派なんだ…。 このベッドでノーパンで、秀臣さんと2人で仲良く眠る賢哉さん。 賢哉さんが好きでそうしてるのかな…。 それとも秀臣さんの希望? うわぁ、想像したら何だかエッチ。 ニヤニヤを堪えながら賢哉さん自身に視線を移す。 初めて見た賢哉さん自身は、カリが大きくて、先端が細めで少し上向きに反っていた。 正常位でズブっと挿入されたら、前立腺にフィットしそう。 あの張ったカリで内側を引っかかれたらすぐイッてしまいそう。 いいなぁ、美味しそう。 クンクンと鼻先を寄せると、秀臣さん達とはまた違った雄のにおいがして、自分が発情していくのがわかる。 「賢哉さん、さっきのして…」 「さっきの?」 「うん…。さっきみたいに賢哉さんの硬いので頬をペチペチして欲しいの」 「環生は不思議な子だね」 賢哉さんは俺の髪を撫でながら、右頬に硬くなったそれを近づける。 ワクワクしながら待つ俺の頬にその先端を押しつけた。 濡れた温かいものがむにっと当たる感触。 人体特有の柔らかさにホッとする。 「本当にいいの?」 「うん…」 賢哉さんは遠慮がちにぺチッと先端を当てた。 興奮で背中がゾクゾクッと震えた。 今からこの硬いのが俺を満たしてくれるんだ…。 「もっとして…」 「ねだる環生も可愛いけど、何だかイケナイ事をしている気分だよ」 「賢哉さんにならイケナイ事されたい」 「……参ったな」 ちょっと困ったような顔をしながら、賢哉さんは何度か頬に当ててくれた。 音や感触に少しずつお尻が疼いてくる。 俺…性器で頬を弾かれて悦ぶなんて変態かも…。 早く硬い賢哉さん自身を味わってみたい…。 口中いっぱいに頬張ってしゃぶり尽くしたい。 当たる位置がだんだん口元に近づいてくる。 距離が近づくと共に、俺のドキドキも加速していく。 それが下唇に押し当てられた時、俺の中で何かが弾けた。 もう我慢できない…! 俺は両手で握り込んではむっと咥え込んだ。

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