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第8章 第10話(※)

秀臣(ひでおみ)さんの膝に移動して、対面座位みたいに座った。 ぎゅっと抱き合ってキスをする。 お尻を抱き寄せられたから、お互いの下半身が触れ合ってしまう。 俺も硬くなってたけど、秀臣さんのはもっとすごい。 パジャマとパンツ越しなのに硬さや大きさや熱が伝わってくる。 「ん…はぁ…秀臣さんの…大っきい…」 直接触れたくて秀臣さんのスウェットの中に手を入れると、熱気と湿気がこもっていた。 先端が当たってる部分のパンツがしっとりしてる。 生の秀臣さんが見たい。 触れたいし、においを嗅ぎたいし、舐めたい。 口中、秀臣さんで満たして欲しい。 「環生(たまき)、僕ともキスしよう」 「うん…賢哉(けんや)さん」 2人と交互に唇を重ねながら、パジャマやパンツを脱がせてもらう。 2人にも脱いでもらいたいけど、キスを受けるので精いっぱい。 じっと見つめると察した2人も上半身裸になっていく。 その姿は何だか後光がさしているようにも見えるし、エロティックで目のやり場に困ってしまう。 「環生の肌は柔らかくてすべすべで気持ちいいね」 俺をベッドへ寝かせて、右側に横になった賢哉さんが俺の肩や胸を撫でる。 「あ、ありがとう…」 よかった、日頃から保湿を頑張っておいて。 「一度環生の肌に触れたら病みつきだ」 左側に横になった秀臣さんも、優しい手つきで俺の肌に触れていく。 俺も遠慮がちに2人の体に手を伸ばす。 秀臣さんのもち肌も賢哉さんの筋肉質で瑞々しい肌も気持ちいい。 正常位とか対面座位とか、体を密着させる体位で抱いて欲しくなる肌触り。 「環生は表情も唇も体も絶品だ」 今日の秀臣さんはいつもよりたくさん誉めてくれるから嬉しい。 脚を絡めてねだると、蜜で濡れた俺自身をやわやわと揉んでくれる。 「…秀臣が照れる気持ちがわかったよ」 環生も可愛いし、秀臣の違った顔を見られていいな…と、俺の耳元でそう囁いた賢哉さんは俺の耳や首筋に口づけながら胸の先に触れた。 「んっ…ぁ…あん…」 「環生は感度がいいね」 賢哉さんは胸の先の根元をつまんだまま引っかいたり、つついたり。 サイドをくにくに揉みほぐすようにしながら、先端を擦られると体がビクビクッと跳ねる。 賢哉さんの愛撫気持ちよすぎ…。 2人に唇も胸も下半身も…気持ちいいところばかり愛されると、欲が出てくる。 このままイカせて欲しい…。 でもお尻にも挿れてズブズブもして欲しい。 内側を擦ってかき回して欲しい。 「環生、後ろも欲しい?」 「うん…欲しい…」 「僕が秀臣より先に挿れても?」 「うん…」 「わかったよ。秀臣、ローションは…」 「あぁ、そこの引き出しだ」 「そうか、開けるよ」 賢哉さんは引き出しからローションを取り出すと、手で温めてから、丁寧にお尻に垂らしてくれた。 「んんっ…賢哉さん…」 トロトロを塗り広げるような手つきで、蕾の周りを撫でたり、押したり。 早く欲しくて入口がヒクヒクする。 離さないで…って、賢哉さんの指先に吸いついてるのがわかる。 「エッチなお尻。可愛くてエッチな事が好きで感度もいいなんて最高だよ。皆が環生の虜になる理由がわかるな」 賢哉さんは微笑みながら俺の胸を口にふくむと、蕾に指を挿れた。 「あぁんっ…」 待ち焦がれた温もりに満たされて気持ちいい声が出てしまう。 賢哉さんの長い指は俺の内側をなぞりながら、少しずつ奥に入ってくる。 「環生、綺麗だ」 秀臣さんは体についたローションを拭うと、俺自身に塗りつけて扱き始めた。 「あぁんっ、ヌルヌルだめぇ…」 腰を引こうとすると秀臣さんにグッと抱き寄せられて、唇を奪われる。 賢哉さんはわざと音を立てながら胸に吸いついて、舌でレロレロし始めた。 その舌づかいと、蕾をくすぐるような指づかい。 強烈な快感だけが次から次へと押し寄せてくる。 もう射精したいのか、お尻でイキたいのかすらもわからない。 「環生、このまま続けたら前と後ろどっちでイクの」 「はぁ…あぁん…わかんない…」 「両方でイケばいい。そうだろう、環生」 ねっとりと舌を絡めながら囁いた秀臣さんは手を動かすスピードを上げた。 ローションと先走りでびちょびちょになった俺自身は淫らな音を立てて昇りつめていく。 賢哉さんも指を増やしてますます奥を擦る。 その指がだんだん気持ちいいしこりに近づいてくる。 そこで果てる悦びを知ってる俺の体はその瞬間が恋しくてたまらない。 「んんっ…ん…。もうだめ…あぁん、イッちゃう…。ぁ…出ちゃうの…!はぁ…ぁ…ああぁん」 俺は2人に見つめられながら、温かい手で幸せな絶頂を迎えた…。

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