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第8話
「でも、できない。僕は、そんな手紙書きたくない!」
強い口調の幸に、勇真は驚かされた。
ほわわ~ん、としてるように見えて、結構熱い男じゃん。
「じゃあ、いいさ。無理に書く必要はねえよ」
「うん」
そこで始業10分前のチャイムが鳴ったので、二人は音楽準備室から出た。
「澤くん、本当にありがとう」
「よせよ。俺は何にもやっちゃいねえ」
いや、やる。
やっちゃうつもりで、勇真は教室へ戻った。
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