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第14話

 気を取り直し、勇真は胸を張って宣言した。 「あいつら5人は、異世界送りにしてやったから」 「異世界送り!?」  そう、と勇真は手をポケットに捻じ込んだ。 「実は俺、異世界から転生してきた魔法使い。まぁ、あっち側から見ると、ここの世界の方が異世界だけどな」 「う、嘘……」  でも、と幸は思った。 「異世界に転生となると、田畑くんたちはチートな勇者かなんかになるの?」 「何であんな奴らに、そんなご褒美付けてやる必要があるんだよ。そのまんま! モブ!」  特殊能力も持たずに、タラナン荒野に放り出してやった、と勇真は愉快そうに笑った。

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