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「   花、だったな」  釣られるようにこちらも口角を上げると、熱を感じたのか小さく体を震わせる。  引き寄せて、まずは首筋、鎖骨、胸へと降りていく。 「ぶ ちょ   」 「夏でなくて良かったな」  皮膚が薄いんだろう。  ちょっと吸い付いてやればそれだけで赤い花弁が散る。  心臓、脇、腕、腰、  立ち上がって震え、滴を溢すソコを掠めて根元へ。 「ソコ  っや、やです 」  拒否する割には物欲しそうにひくついているソコの傍にも……  抱え上げた脚の柔らかな内側にも吸い付く。 「うつ伏せろ」  簡潔な言葉だけなのに、拒否することもなくどうして従うのか?  自分の体に散る痕に恥ずかしげに目を伏せて、小さくはにかんで背を見せる。  肩に、背中に、腰に、  尻を抱え上げるとさすがに抵抗したが、あってないような動きだ。 「吸いにくい。尻をもっと上げて足を開け」 「っっ 」  枕を抱え込んでいるせいか顔はわからなかったが、耳から項、背……  触れた箇所が朱に染まっていい眺めだ。 「  っあの 、  ぁ、っ  」  ポタポタと落ちる滴がシミを広げ、今にも崩れ落ちそうな体をなんとか保ってこちらを振り返る表情の艶やかさに、少しだけ溜飲が下がった。 「   ぁっ 」  こちらに引き寄せてやると、小さなしゃくりを上げて胸に倒れ込んでくる。  腕を取って、前腕にも跡を残す。  吸い付く度に震えて泣きそうになるのを見ると、堪らない満足感が湧くのは…… 「    」 「部長  ?」  腕に歯を立ててやると、あっさりと歯形がつく。  花と呼ぶには、似つかわしくないソレだけれども。  小さな並びの痕をなぞって、それでもこいつは嬉しそうに「ありがとうございます」と呟いた。 END. この後、部長がデスクに置けそうな小さなサボテンを買うとか買わんとか( ̄∀ ̄)

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