207 / 312

60

 柔らかく先端を刺激していた手が滑り降り、双丘の奥へとするりと分け入る。 「スープ零したのも…わざと?」 「ゃっ…やめろっ!……、ん…っっ!!」 「服着替える振りして、部屋でナニしてたの?」  まだ潤わないソコに指を這わせ、力を込めて突き立てる。 「いっ!!…何も…してないっ!!してないから…放してくれっ」  ぐぐ…と指は容赦なく奥へと突き進む。 「ぅは…っ」 「あいつの精液とか、入ってんの?」 「んな事…してな…」  乾いた後孔を無理矢理広げられる苦痛に目尻に涙を滲ませ、圭吾は繰り返し首を振る。 「し…信じ……ろ…」 「信じる?」  無表情が、歪に歪む。 「じゃあ…実家に行ってたらしい間、どこに居たの?」 「ぁ…――――っ!!」  明らかな動揺を見せてしまった圭吾に、恭司が微笑む。 「ほら…な?何を信じたらいい?」  寂しげに尋ね、恭司の手は再び蹂躙の為に動き出した。

ともだちにシェアしよう!