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 舌を差し出す。  布越しのその固い感触をなぞるように動かし、ぴくぴくと卑猥に舌を動かした。 「…っ……」  ぴくりと秋良の腰が動く。 「気持ちいい?」 「…ああ」  圭吾が下着に手を掛けると、それを察した秋良がわずかに腰を浮かしてスラックスを下げるのを手伝う。  ずらされた下着から勢いよく飛び出したそれに、圭吾の目が嬉しそうに細められた。  猫のように目を細めたまま、わざとゆっくりと、そして秋良と視線を絡ませながら顔を伏せて行く。  ぺちゃ…  唾液の絡んだ舌が先端を舐める。  その水っぽい音にどきりとして秋良は息を詰めた。 「しょっぱい…」  一言そう感想を漏らし、一気に咥内へとそれを沈めた。  口いっぱいに広がる重量に嬉しげな顔をしてから、丹念に舌の表をつるりとした側面に這わせる。  滑らかで、微かに血管の分かるソレ。  ぴちゃぴちゃとわざと音を立てて舐めては手でその下の袋をも見上げる。  括れに舌を這わせ、一際柔らかな先端に舌を差し込んでくねくねと動かすと、秋良の体が撓るように仰け反って両手の拳がわなわなと震え出す。 「…くっ……」   舌先で抉っていた所を今度は指で攻めながら、首を傾げて側面を唇だけで食んでゆく。

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