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入り込んだ舌先が口蓋を舐める。
下唇を軽く噛まれて体が震えた。
「ん……っ」
先ほど揺らいだ瞳の意味を問いかけようとした意思が霧散していく。
「あ…き……」
「もっと呼んで」
「…ア、キヨ…シ」
息を吐く合間に強請られ、それに応える言葉を紡ぐ。
「圭吾、君さえいれば…それでいいんだ…」
涙の滲んだ眦に優しく唇を落とされ、その柔らかな感触にほぅ…と息を吐いた。
器用とは言い難い手つきが圭吾の服を捲り上げ、その中の滑らかな皮膚を撫で上げる。
「あっ…ぁ……」
思わず漏れた自分の声に、圭吾はかぁっと顔を赤くした。
ぱっと口を押えて恥ずかしそうに見上げる。
「感じやすい」
「うるせ…」
そう言うところも好きだ…と囁かれ、圭吾は照れ隠しに秋良を押し退けた。
機嫌を損ねたのかと訝しむ秋良の肩を押してフローリングに倒すと、その膝の間に体を滑り込ませた。
そして手を秋良のスラックスを止めていたベルトへと伸ばす。
「……させて」
ぱちりと黒い目が瞬いた後、秋良は柔らかく微笑んで見せる。
それを合図と取って圭吾は掴んでいたベルトを外し、前を寛げてその上に屈みこんだ。
ボクサーパンツの全面はすでに目で見て分かる程に膨らみ始めており、圭吾はそれを見てきらりと目を光らせる。
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