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『圭吾君、こんなところに行ってました』  間接照明に烏龍茶が柔らかに光る。 「居場所を…」  そう追いすがる秋良に、深い眉間の皺を見せてから恭司は「少々お待ちください」と告げて奥から手帳を持ってくる。  使い込まれた深緑色の革のカバーのそれを開き、中からはがきを一枚出す。 「…これは…海外から?」 「ええ、前から行きたいと言っていたとこに行ったみたいです。一言元気だと書いてありました」  目を落とすと、丁寧な字で「元気だから」と書かれていた。  圭吾君が海外に…と言うパターンでした。これは、二人が海外で暮らそうか…と言うシーンを受けての話になります。 

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