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第7話 喪失と目覚め②

まず初めに、筒状のアタッチメントがついたアームが薬によって硬くなったそれに食らいついてきた。 「やめろ!く、そ…ああっ!」 「それはオナホみたいなもんだ。繋がってるチューブから出たもんを吸い取る機能もついてる」 「はぁっ、あっ、あぁっ…うっ!」 その筒は中がジェルに近い物質でみたされており、自身の男根をピッタリと包み込んだ。更にその内壁は無数の柔らかいヒダが付いており、アームが動いたらと思うと一溜りもない。 そもそも、既にはちきれそうなほど膨らんでしまったそれを包み込まれた時点で既に限界だった。 「う、あっ…い、やらぁ…っあっ、あっ、あぁ!」 ビクビクと腰が震え、呆気なく果ててしまった。あまりの屈辱に舌を噛みちぎって自害したい衝動に駆られるが、麻痺しているせいでそれも叶わない。 すぐに達してしまったのにも関わらず、追い打ちをかけるようにその筒は包み込んだものを激しく擦りあげるような動きをし始めた。 「うあぁぁっ!あっ!あ、あぁっ!やらっ、も、いや、あぁっ、あっあ!」 ガクガクと腰が痙攣し、また失禁してしまったかと思ったが、何故かさっき出したはずなのに二度目の射精を迎える。 「あっ…あ…また、でる…」 「不思議だろ?さっきの催淫剤はただの媚薬じゃない。強力な精力剤でもある。だからあと数十発は出せるぞ」 数十発だなんて耐えられるはずがない。既に与え続けられる刺激と射精の快感で限界だった。体を思うように動かせないまま、心だけで快感を拒み続ける。けれど拒めば拒むほど、責め立てられた後に押寄せる快感は大きくなっていった。 「精子が作られるスピードも倍以上になってる。だから逆に出さない方がしんどいかもな」 「ふ、ざけ……っ!うっ…あぁぁっ!」 「三回目…うん、中々好調だ。そのまま次に行こう」 陰部への刺激は続けられたまま、今度は本来排泄をするはずの孔に何か細いものが宛てがわれた。 「やめっ…ろ、なに、を…!」 「中身はさっき洗浄しておいたから安心しろ。それじゃ、本番始めるぞ」 何が本番なのかも分からないまま、宛てがわれた細い棒のようなものは迷うことなく孔の中に侵入してくる。棒自体は筒と同じでジェルのようなもので覆われており、シリコンか何かで出来ているようだった。何かが入ってくる感覚は、あまりにも気持ちが悪い。それなのに陰部に加えられる刺激が強くて、快感が全てを飲み込んでいた。 「あぁ…あっ、い、やだ……っ!」 「お?もう麻痺が治ってきたのか、こりゃ改良が必要だなぁ」 快感は相変わらず変わらないが、痺れだけは少し取れてきた感覚がある。それでもできることは、首を振り乱して快感から逃れるために動くことくらいだった。 中の棒はある程度の位置まで入ってくると、突然中で膨張を始めた。 「い゛…っあ、あぁっ…!」 「この位で痛がってちゃだめだろ?まだ俺のより細いくらいだ」 「いや、だ…やめろ…っ!うっ、うう…あっ」 ある程度の大きさまで膨張したところで、中のものはついにゆっくりとピストン運動をはじめた。 「あぁっ!あ、やめろ…うご、かす…なぁ…っ!」 「大丈夫、薬のおかげですぐ良くなるさ」 「なに、を…あっ、あぁ…っ!」 前に取り付けられた筒はついに動きを止め、締め付けるのみとなった。これでだいぶ楽になるかと思われたが、中で動くものに抵抗しようとすれば体が揺れて締め付けられたそれに刺激を加えてしまう。極力動かないようにしようと歯を食いしばると、中のものがまた形を変え始めた。

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