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第11話

ゆっくりと身体をずらし、お臍に舌を差し込んで舐めると 「バ…!」 と、今度は向こうが「バカ」の声を飲み込んだ。 ビクビクと身体を震わせ、綺麗な唇をキュッと1文字に結んで与えられる刺激を耐えている。 「くっ…」 と息を飲み、眉間に皺を寄せる顔は、爽やかな彼の顔を欲望の色に染めていて楽しい。 窮屈そうにズボンの中で待機しているモノを、留め具を外してゆっくりとファスナーを下ろす。 前を寛げ下着事ズボンを下ろすと、待ってましたとばかりにイキリ勃った彼自身が僕の顔目掛けて飛び出して来た。 荒い呼吸をして、先程までの爽やかイケメンの化けの皮が剥がれた獲物を狙う野生獣のような瞳が僕を見下ろす。 いきり勃ったモノに手を添えて、先走りが光る先端に舌を這わせる。 ビクッと身体が震え、先端から裏筋に舌を這わせる僕の髪の毛を撫でた。 (高校生の癖に…慣れやがって……) 高校時代の先輩のことを思い出す。 『和哉は物覚えが良いね…』 まだ不慣れな僕に、どうすれば男が悦ぶのかを教えこんだ人。 僕に咥えさせるのが大好きで、むせて苦しんでる僕が必死に先輩が吐き出したモノを飲み込ませては満足そうにしていたっけ…。 僕を散々抱いた後も 『和哉が汚したんだから、綺麗にして』 って、後処理を僕にやらせてたっけ。 ぼんやり思い出しながら、2つの袋に舌を這わせて1つ1つ口の中に吸い込み、そのまま手で扱きながら舌を先端へと移動させる。 ビクビクと震えるモノに両手をそえて、口を開けて吸い付く。 ジュブジュブと水音が響き、口の中のモノがどんどん体積を増やす。 喉の奥に切っ先が当たり、喉の奥を刺激して嗚咽が漏れる。 「もう…良いから……」 僕の髪の毛に触れて、切羽詰まった声が聞こえる。涙で滲む視界で見上げると、必死に眉間に皺を寄せて耐えている姿が見える。 「ふっ…ふぅ…」 って必死に息を吐き出す余裕の無い表情が嬉しくて、先端から先走りの蜜を垂らす穴へ舌を差し込んだ。その瞬間、僕の頭を両手で掴み、腰を打ち付けて来た。 「んっ!……んんっ!…」 突然の激しい動きに、両手が空を彷徨う。 必死に彼の腰にしがみつき、激しく揺さぶられる頭を支える。 そして「くっ…」と息を詰める声が聞こえると、2.3回腰を深く打ち付けたかと思うと、喉の奥に熱い塊が流れ込んできた。 「げほっ……ごほっ……」 押さえつけられていた手が離れ、口を離して咳込んでいると 「ご…ごめん。理性がぶっ飛んでた」 そう言って、ティッシュの箱を差し出した。 「?」 口を拭いながら顔を上げると、真っ赤な顔で彼は僕を見つめて 「まさか…飲んだの?」 って聞いて来た。 唇の端から飲み切れなかった残滓が流れていて、舌で舐め取ると、『ブチッ』と、彼の理性の糸が切れた音がした……ような気がする。

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