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第七章・5

 温かだったキスは、次第に熱く激しいものに変わっていた。 「相沢……、好きだよ」  あの頃のように、囁きながら口づけをくれる山岡が、瑠衣には嬉しかった。  淋しい時は、いつも山岡先輩が抱いてくれたっけ。  山岡は、瑠衣の身体に舌を這わせながら、あることに気づいていた。 (結構キスマークが残ってるな)  マーキングのつもりか、と山岡は鼻で笑った。 (悪いな。瑠衣は俺がもらうよ)  たかが愛人として扱う程度なら。  別に恋人を作るような男なら。  そんな奴から瑠衣を引きはがすのは簡単だ、と山岡は考えていた。 「あ、はぁ、んんっ。山岡、先輩……っ」 「可愛いよ、瑠衣。あの頃のまま、いや、あの頃より綺麗になったね」 「あぁ、あ! そこは、ダメぇえ!」  後膣を指でさんざん嬲り、山岡はローションをたっぷり手に落とした。 「ちょっと、冷たいよ。我慢してね」 「んんぅ……あんッ!」  相わらず優しい、山岡先輩。  でも、寿士さんとのエッチほど熱くならないのは、なぜだろう。 「あ、あぁ、あ。はぁ、あ、あッ!」  山岡が、瑠衣の体内に挿入って来た。

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