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第七章・7
「山岡先輩って、あったかい」
「瑠衣、もう一回する?」
「先輩……」
二人、キスをしようとしたその時。
「そこまでだ」
「!?」
第三者が、室内に入って来た。
「ひ、寿士さん!?」
寿士が、ドアの前に仁王立ちしていた。
「どうして、ここが!?」
「瑠衣がどこで何をしてるかなんて、お見通しだ」
そう言う寿士の手には、スマホが。
GPSアプリの画面が、そこにはあった。
「いつの間に……!?」
寿はそれには答えず、室内へずかずか入って来た。
そして、ベッドで寄り添う山岡と瑠衣の間に、厚みのある封筒を投げ出した。
「300万円入ってる。二度と瑠衣に近づくな」
300万円!
ふらふらと、山岡は封筒に手を伸ばした。
掴み、中を確かめる。
そこには、見たことも無い厚さの札束が入っていた。
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