71 / 152
第八章・7
「ん、ぁん。ふぅっ、う。寿士、さぁんん……」
寿士の名前を呼びながら、瑠衣は独りで自分を慰めた。
目を閉じ、ペニスを擦った。乳首をつまんだ。蕾に指を入れた。
陽詩の影を消そうと、必死になった。
(今頃、寝室で寿士さんは陽詩さんと……ッ!)
「いやッ! いやぁんん! そんな、そんなのダメぇえ!」
びゅっ、と精が飛んだ。
はぁはぁと肩で息をし、瑠衣は泣いた。
「寿士さん。寿士さぁん……っ」
「声、でかすぎ」
ひゅっ、と瑠衣の息が鳴った。
寿士が、全裸でバスルームに入って来たのだ。
「ひ、寿士さん!?」
「俺をネタに抜くの、やめろよ」
「ひ、陽詩さんは?」
「ベッドに寝かせてる」
「もう、済んだの!?」
「てか、終わらせた」
なぜ?
何で!?
ともだちにシェアしよう!